その他ナソロジー。[2019/06/30]
インスタには書いたのですけれど顎咬合学会に行ってきまして、今日的な咬合に関して先生がたや患者さまにご意見いただきたくレポートしときます
ナソロジーは滅びましたけれど、幾つかの重要な概念や指標を残してくださりました。歯科の中でも、とりわけ補綴、咬合を語る先生や取り組んでいる先生方に大きな魅力を感じるのは私だけでしょうか。「歯科学とは咬合学なり」と今も感じます。
民が設立した学会でこんだけ大きいのはすごい。
トーマス先生たちと、保母先生。かっこよすぎる。
自分のキャリアや年齢的に絶対この領域には行けないことを最近は感じます。自分は歯科の天才ではありませんでした。むかし保母先生が診療されていたご近所で診察できているのは嬉しいことです。
実際にこの中で私が考えを感じることができたのはPKトーマス先生で、歯牙見本の咬頭の尖り方は尋常ではありません。咬合を理想として形にするとそうなるのかと。
会場の先生たちの実力もすごいのですが私は歴史のほうに足が向きます。パントグラフなど全調節性咬合器たち。めっちゃ重い。その先生たちの情熱。とにかく重い咬合器。
東京医科歯科大一派。若き日の河野教授の写真を発見。新潟大歯学部で一番出世なさった方でしょうか。日本の咬合はナソロジーと当時の東京医科歯科大補綴が競い牽引したとのこと。石原咬合学ですね。
限界運動。posseltのバナナは何回も書かされました。当時はその価値がわからなかったので、もっと授業聞いておけば良かった。河野教授の語り口は雄大だった記憶がある。ドイツの話ですとか。反対に、顎運動や顎関節の回転軸など具体的なことに関しては、咬合はこうである、という言い切った結論はついぞ聞いた記憶はない。わかっていない、ということでいいのでしょうか。
現在のハプラスでも、ありがたい事に、全額をいじるケースがまだたくさんあります。咬合の決定方法としては、具体的には
1上顎審美から決める。
2それで上顎咬合平面が決まる。
3中心位CRを定め、自ずと下顎のアーチが決まる。
4咬合高径は、患者様に学習し掴みとっていただだき、術者も経過観察。
5最後、CRより少し前方で顎位は決まる場合が多い。歯牙は、理想より当てない場合が多い。咬合高径、解剖形態、全てに置いて。
としています。
木村