医院の事 歯科経営才能が重要な世界で努力の意味を明るく考える。[2022/10/16]
続き
多くの仕事において努力よりも才能の方が重要であると述べました。では諦めろというのかというとそうではありません。この先が重要です。成功や大成への努力の比重が低いという現実を、明るく前向きに考察してみたいと思います。
①気楽やれるよ。
今日1日の努力が重要で、日々これ決戦の代々木ゼミナールの毎日が人生なのであれば、今日1日におけるプレッシャーは相当なものです。しかし、私の今日の努力は、目的の成否に完璧には相関しないと考えられれば、今日の私の努力はもう少し気楽にやってもいいなります。
夢は叶うかどうか分かりませんが、そのための努力は気楽に続けられる作業と捉えていい。我々はもっとリラックスしてタスクに向き合つたほうが道のりは楽しいのかもしれない。
②教える側も気楽。それは相手の問題。
私はいまでは教えることの方が多くなりました。大学の先生のように教えるのが義務ではありませんが、そんな時にも人私は後輩の人生がどうなるかは自分の指導力に責任あるのだというふうに考えていました。しかしそれは思い込みすぎと言うものです。その子がどうなるかはその子の才能によるところが大きいのですから、こちらに責任はありません。皆に均一に教えてあげれば良いのです。
③何でも教えてあげればいい。
であるならば、何でも教えてあげれば良いとなります。教えてあげて、本人ができるできないはこちらの指導力によるものではなく、その子の才能や向き不向きの問題です。繰り返しですがこちらが責任を感じる必要はありません。気楽に何でも教えてあげれば良いと思えるのです。
④努力は無駄ではない。
前回のコラムに書いた卓越した俳優や歌手と言った人たちであったとしても、仕事の時間に遅刻せずに来るだとか、挨拶や礼儀ができるとか、脚本を頭の中に入れておくだとか、音楽の用語で話ができるであるといったことがなければ一流の世界での仕事はできないと思います。その意味において、才能が重要とは言いつつもその一流のレベルに到達するだけの技量が必要なのであって、努力で学ぶ技術や知識も必要といえます。一定の努力量は、才能がものを言う一流の世界への必要条件であると考えられます。
⑤努力は後悔しないためのもの。
上記の言葉は、歯科医向けの書籍を発行なさった三重県の歯医者さんの言葉です。最終的にはこのような心境に達して、結局は才能や運やご縁といったものに左右される人生でありながらも、後悔しないために努力し続けた仕事人生にしたいと思う私です。
平成の経営の神様、稲盛和夫さんはその著書の経営12か条の中で、燃える闘魂で誰にも負けない努力をしろ、とお書きになられました。誰にも負けない努力をすると言う事は私にはたぶん不可能です。今この瞬間私はベッドに横たわりながらコラムを書いておりますが、誰にも負けない努力をしている社長はいま何をしているでしょうか、そして日本で1番努力をした方は誰でしょうか。有史以来1番努力をした人は誰であったのでしょうか。私は多分無理なので、秋元さんの一言はちょっと救われたといいますかまた前向きに仕事人生を生きるための一言となりました。
社長の経営手腕というものは、所詮はその社長の経営センスや度胸、気くばり、運、胆力といったものが重要なのであって、今さら努力ではどうにもならないことの方が多い。
ならば、自分なりにおおよそ7割の努力で、周りの皆も引かない程度の頑張りで、長く続けていこうと思っています。
ハプラス歯科 木村