敗戦を活かす歯科医師にならねば。
この文章は、8月15日近辺に書いたものです。私は思想としては左右の真ん中くらいなので、誤解を生まぬよう1ヶ月後の今日投稿しています。
この夏の間、ずっと寝ています。
日本は敗戦国。
夏の時期は終戦の時期で、この時期は戦争ものの放映されますし、お休みも相まってごろごろしながら、動画なんかを見たりしてます。
失敗や敗北からこそ学ばないといけないと思っています。身に染みて血肉になるからです。
実際に日本やドイツの人びとは敗北から学んで、復興と今日の発展を手にしたのだと思います。
勝は負けの始まり。
負けは勝ちのはじまりです。
私は歴史が好きで、芸術や科学の歴史もありますが、悲しいかな、人類の歴史はやはり戦争の歴史となっています。人ごとですので勉強としてみておられますが、なるべく自分ごとに捉えて考える。するとやっぱり勉強になります。
10年くらい前のドラマでビートたけしが東條英機をやっていたのがあります。この頃のたけしはすっごくいい。
東条首相といえば小学校の教育では悪人の戦争犯罪者、A級戦犯、くらいにしか教えてもらえません。この人の誤った判断のせいで、日本は敗れたとなっています。周辺国に大きな迷惑もかけた。
でも、ずっと疑問でもあったのですが
なんでそんな悪人が、軍のトップになれたのかなあと。軍隊の人たちも、自分の命をそんな悪人とか無能人に預けるのだろうか。
なんでそんな悪人が、国会で支持されたのかなあ。貴族の皆さまの抑えも効いたろうに・・・。
ほんとに悪い人なら、なんで天皇陛下の信を得たのかなあ・・・。陛下も、悪人は嫌だろうし、無能な人を国の長にしないはずだけど。
と、見始めると疑問が湧いてきて、学び始めて理解が深まりました。
戦犯は許されるものではないのかもしれませんが、この東条英機元首相、悪人でも無能な人でもないのだと思われます。
努力家でした。努力で功績をあげて、陸軍の中で信頼されて、出世して行ったようです。
家族想いだったそうです。
倹約家で私腹を肥やさず、模範となる生活をしてたようです。
なのになんで日本の戦時下の状況を次々悪くしてしまったのか。
東条を信頼していた昭和天皇の一言に集約されているように感じます。
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元来東条と云ふ人物は、話せばよく判る、それが圧制家のように評判が立つたのは、本人が余りに多くの職をかけ持ち、忙しすぎる為に、本人の気持が下に伝わらなかつたことゝ又憲兵を余りに使ひ過ぎた。
― 昭和天皇。『昭和天皇独白録』より、
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人を使う妙というか難しさが本当にわかります。
忙しすぎてはいけない。仕事は任せた方がいい。
気持ちを下に伝える。
権力で意見を弾圧してはいけない。
となるのでしょうか。
とりあえず、忙しすぎる毎日の見直しから、自分も直していこうと思います。
私ももし同じ立場だったら、同じような判断を下していたかもしれない。そう捉えて、東条元首相の人生を、判断を、自分ごとにしてたまに思い出そうと思います。
新宿ハプラス歯科 木村