渋谷ハプラス歯科糖のちょっと深いお話 5[2018/08/17]
こんにちは。
今日の渋谷はひんやりとして気持ちいいです。
さてそろそろこのシリーズも締めて行きたいと思っています。
前回の投稿で、「自分の体で血糖値の実験をしてみた」と書きました。
自分の食生活と日内血糖値の変動について調べたかったので、
このような機器を自費購入しました。
FreeStyleリブレ(アボット社)です。
これは、血糖を気軽に自己測定できる機器です。
血液中の血糖値ではなくて、皮下の間質液の糖値を測定する機械です。
若干の誤差はありますが、相対的な変動値を参考にするのが目的の場合は、
非常に便利な機器です。
上腕に専用のセンサーを貼り付けて、それを専用の機器でかざすと血糖値が測定できるという仕組みです。
センサーはこのようになっています。
シールで強く張り付いていて、二週間は外れません。
入浴やプールに浸かっても大丈夫でした。
まずは
野菜バイキングのついた、チーズのせポークソテーを食べてみました。
ドレッシングが美味しくて、野菜をたくさん食べました。
14:20に食べ始め、
血糖は徐々に上昇していきます。
食後1時間半で緩やかにピークに達し、
その後緩やかに下降して、一時的に軽い低血糖状態にまでなっています。
食後一時間半のピークは比較的ゆるやかな血糖の上昇で、
これは、炭水化物を食べる前に、野菜を大量に摂ったからです。
次に
空腹状態でたらふく炭水化物を食べたらどうなるのか試してみました。
深夜の背徳の
麻婆丼(満腹二杯)。
食べて30分以内に血糖値は急上昇し、
190mg/dlまで上昇。
満腹食べたので、高血糖の状態が長期間続きています。
その後すぐに就寝したので、
消化機能がうまく働かず、
明け方まで血糖がだらだら高い状態が続きました。
これは明らかに良くない食べ方でした。
では、空腹時の どか食いが駄目なら
少しずつ甘いものを食べるのはどうだろうかと思い、
試してみました。
14:00 中華肉まん 上海豚焼きそば 焼売ひとつ コーラ一口
14:30 タピオカ紅茶ドリンク マンゴーシャーベット
16:30 角砂糖一つ入アイスコーヒー ワックルアイス一口
これだけ糖分が豊富なものをたべても、
少しずつ食べているので、そこまで高血糖にはなりませんでした。
インスリンが長時間分泌されつづけた結果だと思います。
この結果には驚きました。
食べ方とタイミングでここまで血糖値の変動がちがうのかと思いました。
うむ、血糖値は奥が深い。。。
最後に、
空腹時の炭水化物や果糖がどれだけインパクトがあるかの図です。
サンドイッチと、りんごジューズだけ食べても、空腹時はこれだけ上がります。。
空腹時には、血糖値を上げるホルモンがいくつか分泌されています。
糖は生体の活動に必要不可欠だからです。
血糖を上げる様々なホルモンが働いている中で、
糖分を急に摂取すると、このような血糖スパイクを引き起こします。
このように、様々な食材、食べる時間帯、食べ方を試してみて、
食と血糖について学ぶことができました。
結論としては
・野菜を先に食べる
・空腹時にどか食いをしない
・間食はGI値の低いものを食べる。
というところです。
皆様も食生活の改善、ぜひ心がけてみてください^^
今回は、集中的に糖について学ぶいい機会になりました。
矢野