医院の事入社式[2020/04/01]
コロナウイルスの感染拡大のなか、当院も無事に3名の新入社員の方々をこの春にお迎えすることができました。
毎年の恒例行事で、患者さまの中にはまた新しい子入るのね、と、思われると思います。定着率も徐々にですが上がり、患者さまの理解も得られて、新人さんも伸びやすい環境にしてこられています。感謝申し上げます。
以下、新入社員さんへのお話の全文です。
最近は休眠の子たちを叱らないようになれました。歳ですね笑。
入社式
「休眠打破」
みなさま おはようございます。
当院では、この4月1日の入社式を、新年度最初の仕事、と位置付けています。
短い時間ではありますが、新年度を迎えるにあたり、みなさま、ぜひ、
心を落ち着けて、隣のかたと、心を一つにして、望んでもらえればと思います。
さて、私はその貴重な時間を3分間、いただいて、桜の花のお話をいたします。
皆さんは、「休眠打破」、という言葉をご存知ですか?
休眠打破、をご存知ですが?
今まさに、東京は桜が満開です。
一般に、春の陽気で桜は開花すると思われがちですが、それは誤りです。
桜の花の蕾は、その前年の夏にできます。
夏にできた蕾の成長は、秋に一旦止まり、休眠状態に入ります。
そして冬、一日の最低気温が摂氏二度から七度以下、の期間が30日以上ないと
桜の蕾は眠ったままで、春に開花しません。
これが桜の休眠打破です。
つまり、桜の花には、春夏の暖かさもさることながら、冬の厳しさ寒さが必要であるということです。
3名の新入社員の方々。お3方にもあえて、はじめに言わせていただきますが、
お3かたを待っているのは、冬の厳しさです。
その期間は、人によると思います。三ヶ月の試用期間で終わる方もいれば、1年、2年、と続くかもしれません。
お3かたが満開の桜となるその日のために、奮闘を期待しています。
そして在職中のみなさま。
みなさまとともに迎える新年度を嬉しく、ありがたく思っております。
みな様がたが、桜を育む、光と水なのです。
どうぞ本年度もよろしくお願い致します。
木村