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渋谷ハプラス歯科洞窟の比喩[2019/04/06]

その洞窟には入り口が一つしかなく、その入口は外の世界の光に向かって開いている。その人々は生まれてからずっと洞窟に住み、壁しか見えない状態で鎖に繋がれ、振り返って光の方を見ることができない。
彼らの背後には絶えず火がたかれ、人壁の間を作り物の動物など様々な物を持った人が行列をして通り過ぎると、その持ち物の影が壁に映る。鎖に繋がれた囚人たちはその行列の影と自分たちの影しか見られないので、必然的に影を投げかけるものそのものではなく、壁に映った影の方を「本物」だと思いこむ。

それから誰かが現れて囚人の一人の鎖を解いて解放する。自由の身になった囚人は、自分たちが見ていたものがただの影だとわかって喜ぶよりも、知覚の突然の変化に衝撃を受ける。まず火を見て目がくらみ、洞窟から外に連れ出されて太陽を見せられると、あまりの眩しさに目が痛くなる。
しかし時間がたつにつれ、太陽こそがこの世を照らす本物の光であり、あらゆる知覚の根源だと理解するようになるのである。この囚人は、自分たちが見ているぼんやりとした影が「本物」だといまだに信じている仲間の囚人をかわいそうに思って、洞窟にもどる。
洞窟にもどった囚人は暗がりではものがよく見えなくなっていたため、仲間の囚人達は、目を悪くするだけなら外に出ても無駄ではないかと言う。
仲間たちは解放された囚人の世界が決定的に変わったことが理解できないのだが、彼の方は、ただの影を本物だと思いこんでいた昔の生活に戻ろうとは決して思わない。
– プラトン [国家] より
 

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