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渋谷ハプラス歯科International Dental Show レポート by 矢野[2019/03/26]

二年に一度ドイツのケルンで開催される世界最大のデンタルショー
インターナショナルデンタルショーに参加してきました。
個人的には初参加となります。
木村理事長から、「世界の潮流を知るために必ず行くべきだ」と勧められました。
ドイツは12年ぶりでしたし、グローバルな空気感を味わいたく、
また、最新の歯科業界に関して知りたいという思いがありました。
 

会場はケルンメッセ。かなり広いです。といいますか、巨大です。
IDSには世界各国から大小合わせて4000もの企業が参加。
参加者4000人ではなく、4000会社!!


そしてとにかく人が多い。とくにヨーロッパの方々が多い。
会場に入ってしばらくは規模と多国籍感に圧倒されてあっという間に時間がすぎました。
この空気感はなんとも言えませんでした。日本では体験できない種のものです。
参加職種も、ドクターのみならず(むしろドクターは少ないかも)衛生士、バイヤー、各業界関係者など様々。
こうやって規模を見ていると、「歯科医療」の産業としての巨大さを実感しました。
聞いたことの無い企業が沢山あり、そして日本の企業は多くない。
韓国、中国の企業は日本の出店数の3-4倍。

これは日本が世界に誇る会社、GC(ジーシー)

そしてラスベガスのカジノかと錯覚するようなおしゃれなブースも。(真面目な会社です)
大企業ほど大きなブースを設営していました。

現在の歯科界のイノベーションは何かというと、
デジタル化。
口腔内のデータを3Dスキャナーでスキャンし、データ化。

それをもとにVRでインプラント手術のシミュレーションを行うことも可能。
そしてそこから

このように自動削合マシーンで10分でかぶせものを作ることも可能。

あるいは将来的には ↑3Dプリンタ で被せ物を作ることも可能になるかもしれません。
 
VRでのシミュレーションは非常に面白かった。没入感があり、また3次元的に骨の中を覗けました。
これは教育や術前シミュレーションに良いと思います。
 
デジタル化のフローをまとめますと
患者のデータを
・採得する→ CTテクノロジー 3Dスキャナー そしてそれを重ね合わせる技術
・診断/シミュレーションする→ 診断ソフトとシミュレーションツール(VR)
・制作する→ 3Dプリンティング、ミリングマシーンで 補綴物やサージカルガイドの制作
などに分けられると思いますが、
どの会社が、どの分野に強いというのが関心を集めます。
以前と違い、いまはデータがオープン化していますので、CTとシミュレーションソフトが違う会社でも大丈夫です。
さらに補綴物制作に関しても、大型の技工所がミリングマシーンを所有していますので、
デジタルに強いラボとオンライン上でやりとりをすれば、ワークフローがデジタル化できます。
 
 
デジタル化は良いのですが、導入が難しい。
一般臨床に適応しようとすると、ワークフローのスムーズさとコストパフォーマンスが非常に重要になるからです。
400万円する機械を買っても、2-3年で新しいものがリリースされます。もっと便利でクリティカルな機器がそのうち出るわけです。
歯科用顕微鏡とデジタル関連機器では、サイクルが違います。
もうすでにデジタル機器を多数取り揃えて有効活用しているクリニックはありますが、
大多数のクリニックは、デジタル関連の全体的な価格が下がったり、機器の開発スピードが落ち着いてくるのを待っています。
今後も数十年はこのデジタル化が歯科業界のトレンドになるはずです。
 
将来的には、診断AI、AR、ロボットアーム(マイクロアーム、サージカルアーム)、固い材料の3Dプリンティング、人工骨の3Dプリンティングが次のトピックになるのではないかと予測しています。

また来ます。ケルン

写真はケルンとデュッセルドルフの地ビール
ビールは時差ボケ解消に効くらしいです。。。?
 
矢野

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