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2019年6月

池袋ハプラス歯科上顎がん術後部位へのインプラント[2019/06/03]

似たような患者さまをおもちの先生含めましてお役に立つのではと思い投稿いたします。
あくまで開業医レベルで行える範囲とご理解いただきたい。
表題のとおりの症例。3名ほど経験があるがこの術式で良好な経過を得られているので共有したい。
じゅうぶんな担当医への対診と放射線情報の履歴の追跡が前提。こちらのケースは術後15年経過、変化と再発なく、施術に踏み切った。
 

あらかじめ3ccほど採血。
投薬は静脈路から。今回輸液はこちらにアスコルビン酸を追加。静脈内鎮静法併用。
 
 

術前
右上6番抜歯後6カ月、未だ骨陥没がみられ骨の活性不良が示唆される。右上45の手術とした。
後方大臼歯部は放射線の影響で見送った。
 

6番抜歯窩。治癒不全であるものの出血は確認された。
 

5番部位より残根摘出
 

4番からはわずかな出血。
5番部位が典型的なこういったケースの骨。全く出血なくセメント様の骨質。骨の扱いに細心の注意をはらう。
 

4番部位をして左シャーレ下側の骨片。わずかな海面骨。
 

最終形成窩。本当に5は出血は全くない。

血液とフィクスチャをなじませる。今回は評判の良いストローマン社SALactiveを使用。

もしものボーンロス等を様々考え、ナロー2本とした。埋入の操作からはすべて血液を注入しながら行う。
骨片と血液をしっかり凝固させる。出血が少量なので最後血液を散布して閉そうする。
5番わずかに低位埋入。
 


完全埋入2回法とする。
患者さまのご厚意に感謝したい。
 
木村

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