厚生労働省の調査(平成23年医療施設調査・病院報告の概況)によると
全国約67,000の歯科医院のうち
インプラント治療を実施している医院は約11,000と言われています。
そのなかから、どれが良い医院なのか見分けるのは確かに難しいかもしれません。
そこで、私が医院を選ぶときに何を重視するか、いくつかポイントを挙げてみました。
1.治療計画やそれに関わる費用が明瞭であるか
医師と患者の信頼関係を築く一番大事な土台です。
不明瞭な部分や不審点、疑問があれば、患者としては当然不安になります。
何か隠そうとしていることがあるのではないか、と猜疑心も芽生えます。
自信のある先生なら、あえて患者に猜疑心を抱かせるようなことはしませんから。
2.治療経験が豊富な医師が担当すること
治療経験が豊富な医師はそれだけ多くの症例も見ているので、自分と似た症例を既に
経験している可能性も高くなります。また、手術中にトラブルが起き一刻を争う事態と
なったときもスピーディーな対応ができると考えられます。
3.無理に治療を勧めず、患者さんの立場で治療をする姿勢があること
インプラントは、一度入れれば一生のつきあいともなります。金銭的負担も大きいため、
自分にとってインプラントが最適なのか納得した上で決めたいですから、
無理に治療を勧めることなく、希望や悩みを聞いてくれる先生にお願いしたいです。
4.負担なく通いやすい立地や診療時間であること
インプラント治療は、手術が済んだら終わりではありません。
良い状態で長持ちさせるには3~6ヶ月に一度の定期メンテナンスが欠かせません。
ですので、無理なく通える立地や診療時間も重要なポイント。
このほかにも、医院の設備や衛生管理の仕方など確認したい点は多くありますが、
全てを自分自身で見極めるのは難しいかもしれません。
そんな時におすすめしたいのが
「20~30年は使いたいんですが、平気ですか」という質問です。
確かな技術と経験を持ち、患者さんの立場で治療を行う医師であれば、
「20~30年もつよ」と言ってくれるでしょう。