2012年からインプラントも一部が保険適用となりました。
ただしこれは、がんや骨髄炎で広範囲にわたりあごの骨を失った場合や
先天的にあごの骨がない場合など、ごく一部の症例に限られています。
虫歯や歯周病、加齢によって歯を失った場合など
一般的なケースでは保険適用されないのが現状です。
ただしインプラントは、高額な医療負担に応じて税金を軽くしようという
国の制度である医療費控除の対象になっています。
医療費控除とは、一年間にかかった医療費が一定額
(10万円、または所得が200万円以下の場合は所得の5%)を超えた分について
最大200万円が税金の控除対象となる制度です。
医療費控除を受ける場合は
医療費の支出を証明する書類(領収書等)を確定申告書に添付(または提示)します。
医療費には通院のための交通費も含まれますので、レシート等も保管しておきましょう。
なお、所得税を源泉徴収で納めている方(会社員など)は
給与所得の源泉徴収票の原本も必要になります。
確定申告をしなければならないため手間はかかりますが
税金の還付という形で治療費の一部が戻ってきますので
是非、この制度を上手に利用してください。