日本人の95%が毎日行うと言われる歯磨き。
厚生労働省が2011年に行った調査※1によれば、最も多いのは一日に2回磨く人で、
およそ2人に1人の割合。1975年と比べると約2倍の割合です。
また、民間会社の調査※2によれば、一日1回以上歯を磨く人の歯磨き時間は
1~3分という人が最も多く約5割。次に多いのが3~5分で約3割。
中には10分以上磨くという人も1割弱いました。
一日に何回、どれぐらいの時間をかけて磨くのが良いのか。
医学的に明確な答えは出ていません。
以前は「一日3回、3分間、食後3分以内に歯を磨こう」という
“3・3・3運動”が推進されたこともありました。
しかし現在では、回数や時間よりも虫歯や歯周病の原因となるプラーク(歯垢)を
どれだけ取り除けるかという質のほうが大切だと言われています。
プラークが形成されてから細菌が歯を溶かすまでには最低でも24時間かかるため
一日1回しっかりとした歯磨きでプラークを取り除けば十分という歯科医師も
少なくありません。※3
※1 厚生労働省(2012). 平成23年歯科疾患実態調査
※2 ライフメディアリサーチバンク(2013). 歯に関する調査.
http://research.lifemedia.jp/2013/06/130605_teeth.html
※3 木野孔司,齋藤博(2013). 100歳まで自分の歯を残す4つの方法. p. 96-98